paper airplane Δ7A4
一枚の紙を折って作る折り紙飛行機。
「Δ7square」の改良(A4)版。
飛距離重視の投擲機タイプ。
展開図
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「Δ7square」の失敗から”支点”を前方に置くために「へそ飛行機」
にするか、より鋭角な「槍型」にするか?
どちらも主翼面積を削ることになるので、A4サイズで後方主翼を
伸ばし前支点になる形を選択することで、
迎え角と推力のバランス、風見安定を効きやすくしました。
変形主翼も止めて胴体も固定し表面の凹凸を最小にする事に徹しました。
上反角を付けるか悩みましたが、垂直尾翼(胴体)の面積も増えましたし、
推進力を削りたくないので、主翼は水平、ウィングレット、エルロン、
ラダー無しで、2枚の平面で構成された形にしました。
投擲に耐えられる構造で、速度25m/s、距離20m、高度15m
に達してくれれば成功です。
折り方
・中央で折ります。
この「Δ7A4」は、飛距離タイプなのか?滞空時間タイプなのか?
流線型(デルタ翼)を選択したので、飛距離タイプです。
・機首部分を三角に折ります。
中央から正方形の角に向かい機首側を三角形に折ります。
直進性を重視し支点を前方に置くことで、
迎え角と揚力のバランス。風見安定を効きやすくしました。
・戻してから主翼を折ります。
・紙の厚さで折り目がズレない為の折り順です。
・胴体部分の8.13度の部分も主翼側に折り込みます。
表面の凹凸を最小にする事に徹します。
投擲し、放物線の頂点からの滑空の飛距離も期待出来るよう主翼面積を
大きくします。投擲にも滑空にも対応できる構造です。
・主翼に沿って折り、胴体を作ります。
紙の大きさ、紙の形、紙の重さで、胴体部分は変化すると思いますが、
A4サイズだとこうしました。
・整えます。
主翼は水平。ウィングレット、エルロン、ラダー無しでシンプルに。
機首の先端は鋭利に!翼の後方から胴体を折ります。
凹凸の無い胴体が、垂直尾翼も兼ねます。
主翼、胴体を糊付けすることで、膨らみを最小にします。
推進力を落とす抵抗を最小にします。
投擲角度は、35~40度。速度は時速165kmで投げる気持ちで!
結果は…約32mでした。
現実
50回の平均は約15m。
飛行距離は、投擲角度は25~30°が一番安定していましたが、
飛行時間で言えば40~45°でした。
ただ45°は反転して戻ってきてしまい飛行距離は出ません。
35~40°は左右に旋回して戻ってきますが、そのまま直進してくれれば
50mは飛んでいる飛行でした。
翼の調節をしましたが、上手く行きませんでした。
屋外なので風もあり、落下する度に翼が変形してくるので実験は終わります。
スザンヌ号は、70mですから途轍もない記録だと身を持って分かりました。
10機作りましたが、まともに飛んだのは2機。
ほんの僅かなズレ、曲がりが大きな差を生みました。
いずれ屋内で再挑戦してみます。