歩行者は、横断歩道の横縞(白線)を水平に跨ぐ習慣があります。
道路を安全に横断する為の区域が横断歩道なので、道路を横断、つまり横縞を跨ぐ行為と理解しています。
したがって、横縞が45°以内の傾きでないと歩行者、車両共に混乱しますので、36°としました。
横縞(白線)を跨いで横断すると自然と右側通行になります。
移動距離を抑えようと、歩道で待つ場所も右側に誘導されます。
横断する際、左右の安全確認は当然必要ですが、出来ていない場合が多いのが現実です。
縞模様が、傾いていると直進するにしても、自然と視線が右側に向いてしまうので、
車道(左側通行)の車が視野に入りやすくなります。
運転手から見ると横縞(白線)は、54°の白線になります。
従来の直線(90°)と異なりますが、混乱を起こす程の違いではありません。
運転手にも利点があります。歩行者との接触を避ける為にブレーキを踏んだ場合、
白線の上の滑りやすい部分にタイヤが乗る確率が常に半分で済みます。
停止位置が数センチの違いでも重大な事故を避ける助けになります。
車道を横断する際も、歩行者と同様に車(左側通行)が視野に入りやすくなります。
夜間の横断は、歩行者も運転手も更なる注意が必要です。
縞模様が、傾いていると白線と歩行者の視認性が向上します。
最後に、横断歩道での事故は、信号無視を除いて前方不注意と言ってしまえば
それまでなのですが、「横断歩道の前後30mは追い越しも追い抜きも禁止」を守れていない事に
よる事故が大半です。これは縞模様の工夫では防ぎようがありません。